『異物挿入』




タケが、好きな人ってのがそもそも気にくわないんだろう。
 
なに俺。  
すっげぇ、タケのこと、好きみたいじゃん?  
友達の範囲超えてますみたいな。  
そんな感覚になっちまってる?  
 
タケに彼女が出来て、余計に好きになった気がする。
 
いままでは、いつも一緒だったし、仲良かったし。  
一番だった感じがしたから?  
実感なかったけど、いつも傍にいたよなぁ、なんて。
 
離れて気づくことって、やっぱりあるわけだ。  
 
なんつーいか。  
取られた…って感じ。


「ツッチー、元気ねぇじゃん?」
隼人だ。
心配してる…というよりは、楽しそうだな…。

「…なぁに、タケが心配?」  
俺の事、あっさり見破って。  
扇子で自分を扇ぎながらも、目で隼人に肯定の意を表す。

「デート5回目だしねぇ? そろそろタケも脱童貞しちゃうかもって?」
「そうじゃねぇよ」  
そういう心配じゃない。
「あー…でも、だめだ。隼人、タケが女抱く姿なんて想像できっか?」
「……どっちかっつーと、彼女がリードしてたりな」
 想像出来ねぇ…。  
っつーか、したくねぇんだよ。

「俺、タケに告ってくるわ」
「はぁ!?」  
隼人の口調が、冗談から、マジモードに切り替わる。
「…本気ですか、ツッチー」
「…やっぱ、おかしい?」
「いや、タケはかわいいよ? だけど…うーん…」  
俺も少し考えてから、口を開いた。
「……あいつが彼女とやんのも、会うのでさえも、嫌悪感、抱いちまうし。ただの友達としての独占欲かもしんねぇよ? でも好きには変わりねぇ。彼女よりも俺といて欲しいって思っちまうわけ」
「…そっか。俺は、ツッチーのその真っ直ぐなトコ、大好きだけどな」
そう言って、隼人は冗談っぽく俺に抱きついた。
「がんばれよ」  
隠れるように、耳元でそうつぶやいて。
「サンキュ」
俺も、そっと言い返す。
「あーーっ、もぉ、ツッチーは俺のだよっ」  
そこへ、割り込むようにして、タケが俺らを引き剥がす。
「なに話してたのさ?」
「タケには秘密」
「えーっ、隼人はいつも秘密って言うもん。ツッチー、教えてくれるよね」  
身長差のせいで、上目使いになるのがたまらなくかわいくて。  
いますぐここで抱きしめたい衝動に駆られる。
「…あとでじっくり教えてやるから」
「ホント? やった♪ あ、彼女、部活あるからぁ、それまでツッチー、教室でだべってよ?」  
俺はしょせん時間つぶしですか?  
なぁんてマイナス思考にもなるけれど。  
嬉しいことには変わりない。
「じゃ、放課後、教えてやるな」
「ありがとぉ♪」  
元気よく、飛び跳ね気味で、竜の方へとタケが向かう。  
俺の様子を見てか、隼人が
「……マジで告っちゃう? ……っつーか…ヤる気?」
「隼人…今日さ」
「あー、わかった。俺が全員、とっとと帰宅するよう配慮して差し上げよう」  
ニヤリと笑みを見せて。  
俺の肩を叩く。
「…サンキュ」
「その代わり、明日、全部、俺に報告な」
「了解」





「あれぇ? なんか今日はみんな帰るの早くねぇ?」  
タケがそう俺に疑問を投げかける。
「そっか?」
「だって、いつもなら結構、遅くまでだべってたりすんじゃん。今日は俺らだけだね」  
そりゃまぁ、隼人の力だろう。  
どうやったのかは知らないが、感謝しないとな。

「あのな、タケ。聞いて欲しいんだけど」
「なになに? 今日、隼人と話してたこと?」  
期待に満ちた目で俺を見上げて。  
話し合いなんて、悠長なこと言ってられないっつーか。  
我慢出来ないっつーか。
 
強行突破。
 
腕を引いて、抱き寄せて。  
タケの後頭部に回した手で、タケの顔を強引に上へと向かせて。

「な…に…」  
不安そうな面持ちのタケを確認して、すぐ、覆いかぶさるようにして、その口を自分の口で塞いだ。
「んっ…」  
嫌がるように、押しのけるように俺の腕を掴むのですら、かわいくて。  
もっと、深く力強く、口を重ねなおす。

「はぁっ…苦し…っ」  
口が離れた瞬間、そう言って、タケは俺から一歩後ずさり。  
もちろん、俺はタケを抱いたまま離してやらないから、バランスを失った体は、床に倒れこむ。  
それを助けるみたいに、俺は支えながらしゃがみこんだ。

「タケ…いい?」  
そのまま、タケの体を押し倒して。  
タケはわけがわからないといった目で俺を見上げる。
「ツッチー……? どうしちゃったわけ?」
「どうもしない。あえて言うなら、嫉妬?」  
タケのシャツの中に手を潜り込ませ、そっと胸元を撫でる。
「っちょっ……おかしいよ、ツッチー…っ!」
「おかしくないだろ。…好きな奴とはやりたいって思うだろ?」  
そうとだけ言って、またタケの口に口を重ねて。  
そのまま、胸元を撫でていた手でタケのズボンのチャックを下ろす。
「んぅっ…んっ」  
左手で、タケの頭を押さえ込んで、逃がしてやらずに。  
右手で、掴んだタケのモノを擦り上げる。
「っ!! んっ…ンっ」  
体が少しビクついて、顔を逸らそうとする。  
俺は、しょうがなく口を開放してやって、上からタケを見下ろした。
「はぁっ…ぁっ…ツッチー…っ」
「大声なんて出したら、誰か、来るかも知れないね…。俺は構わないけど」  
タケは余裕がないのか、俺の左腕に手を絡める。  
どけたいのかよくわかんねぇけど、ただ、なにも出来ずに服を掴んでいた。
「硬くなってきてるよ、タケ…。感じてる…?」
「あっ…やめ…っ…おかしぃよ…っ」
「おかしくないってば…」  
俺は、右手で扱っていたタケのモノに顔を近づけ、そっと舌を這わす。
「っ…なっ…っ」
「好きだから、こーゆうこと、余裕で出来るし」
口に含んで、舌を絡ませて。  
タケが気持ちいいように、愛撫してやる。
俺の髪の毛を、タケが引っ張るけれど、全然、力入ってねぇし。
「あっ…ゃめっ…ツッチぃ…っ駄目、だってばぁっ」
「どぉして?」  
横から舐めあげて、指先で亀頭を撫でてやりながら、タケを見上げる。
「はぁっ…だってっ…」
「だって?」
「ンっ…ぁっ…んぅっ」
「言ってよ」  
すでに先走りの液で、先端が濡れていて。  
感じているのは明らかだった。
「はぁっ…ツッチぃ…っ…っんっ…ぃきそぉっ…」  
少し恥ずかしげに、小さな声で、そう伝えてくれる。  
それもまたかわいすぎてたまんねぇっての。
「いいよ…イって…」
「っやっ…だよっ…っそんなのっ」
「我慢すんなって」  
俺は、もう一度、タケのを口の中に含んで、たっぷり唾液を絡めながら、吸い上げてやる。
「んーっ…ぁっやだっ」  
俺だって、こんなんすんの初めてだし、テクニックがあるわけじゃねぇけど。  
自分がされたら気持ちいいように、タケのを扱った。
「ぁっあっ…やっ…ツッチぃっ…離してっ…」  
もちろん、そんなの無視。  
咥え込んだまま。  
舌の絡む音が響いていた。
「もぉっ…イくってばっ…ぁっあっ…んぅんんっっ!!!」
 
タケの体がビクついて、断続的に俺の口へと精液が流れ込む。
「も…離し…」  
出終わる最後まで、銜え込んで、治まったところでそっと口を離した。
「…ツッチィ…っ」  
恥ずかしそうにも、戸惑いながら俺を見て。  
こんなことされた怒りなんてものも、恥ずかしさで忘れてしまっているのかもしれない。  
俺は、タケの出したモノを手に出して、指先に纏う。  
タケはそれから顔を逸らしていた。  
空いている左手で、タケのズボンとパンツに手をかける。
「っちょっ…ツッチー…?」
「続き…。させてよ」  
タケの体が強張るのがわかった。  
気づかないフリをして、左手だけで強引に脱がしていく。  
濡れたままの右手をタケの足の間へと滑らせた。
「っ…ツッチーっ!」
「駄目なわけ?」
「っ駄目に決まって…っ」
「どうして?」  
理由なんて、説明出来ないだろう。  
言い留まったのをいいことに、俺はゆっくりとタケの中へと指を押し込んでいった。
「んっ…やめ…っ」  
奥まで入り込んでしまった指を、そっと動かして。  
中を掻き回すと、力が入らないのか、タケは起こしていた体をまた倒し寝転がっていた。
「はぁっあっ…ツッチー…駄目…だってっ」
「気持ちいい…? また勃ってきてるし」  
左の指で、そっとタケのモノを撫でて示しながら、右の指を出し入れしてみる。
「ぁあっ…んっ…あっ」
「すごいさ…気持ちよさそうな声、出てんじゃん」
「っ…なに…言ってっ…」
「イイ…?」  
指を軽く折り曲げて中を探ると、タケが過敏に体を跳ねさせる。
「っやっ…だ、そこっ」
「ココ?」  
タケの感じるところを、指の腹で強めに撫でてやると、体を震わせて、俺の左腕に爪を立てた。
「ひぁっ…あっ…んぅっ」
「そんな感じるんだ…?」
「やめっ…んっ…ぁあっ」  
俺は指を引き抜いて、タケのズボンと下着を完全に、抜き去る。
「…っツッチー…?」
「入れていい…?」
「…入んないよ…っ」  
不安そうな面持ちで。  
でも、それほどまでに拒まれてない感じがして、それが嬉しくて。
「大丈夫」  
なんの根拠もないことを口走っていた。  
タケの両足を広げさせて。  
膝を折りたたむように押さえつけて。  
さっきまで指を入れていた部分に、自分の昂ぶりを押し当てる。
「ツッチぃ…」
「興味本位で、こんなことしようとしてるわけじゃねぇから…」  
そう伝えてから、ゆっくりと体を進め、中へと押し入っていった。
「んーっ…ぁっ」
「痛い…?」
「んぅんんっ」  
タケは、少し頷いて、苦痛の表情を浮かべる。  
だろうな…なんて思いながら、タケの頬を撫でて。  
そっとキスをして。  
入り込んだソレで、中を掻き回した。
「ぁっあっ…んぅっ…」
「指と…違う?」
「はぁっ…違っ…あっ…熱ぃっ…」  
軽く引き抜いた俺のモノの先端で、敏感な箇所をそっと突いてやる。
「ぁあっあっ…ツッチぃっ…んぅっ」
「すっげぇ…気持ちよさそうな声、出てんじゃん…? もう、痛くない…?」
「はぁっ…大丈…夫っ…ぁっあんんっ」  
何度も、優しく突き上げて。  
そのたびに、タケはかわいらしい声を漏らしていた。
「ツッチぃっ…あっ…気持ちいぃよぉっ…」  
泣き出しそうな声でそう訴えられるとかわい過ぎて、自制が効かなくなってくるっての。
「じゃあさぁ…もっと、突いていい…?」  
タケの返答を確認せずに、俺は今までよりも力強く、タケを突き上げる。
「ぁあっ…あっ…やぁあっ」
「いや…?」
「違…っ…あっぁンっ駄目っ…っ声、出ちゃうよぉっ」
「いいよ…出して。我慢しないでいいから」
「ほんとっ…? 俺のことっ…」  
なにかを言いかけるタケの合わせて、そっと刺激を緩めてやった。
「なに…?」
「っ…変態だって…思わない?」
「どうして」
「こんな…声出して…」  
そんな心配をするタケもかわいくてたまらない。
「…すっげぇかわいいから。大丈夫。たまんなく好き」  
また、大きく抜き差ししながら、感じる所を突いてやって。  
タケは、不安そうな顔で俺を見てから、余裕がないのか、目を瞑って、それでも俺の左腕にはしっかりと、捕まっていた。
「ぁっあっ…んーっ」
「気持ちいい?」  
そう確信しているものの、つい遊び心っつーか悪戯心が現れて。  
いままで入れてたモノを抜き去る。
「っ…ツッチー…?」
「そういえば、タケって前、俺の扇子、欲しがってたなぁって」  
持っていた扇子に唾液を絡め、いままで入っていたモノの代わりに挿し込んでいく。
「っやっだっ…ツッチーっ」
「どーして…?」  
中を掻き回しながら、イイ所を突いてやると、我慢できないのか、大きな声を漏らす。
「あぁあっ…やぁっんーっ」
「もっと…声、聞かせて…?」
「やぁっ…変っ」
「変じゃないから」  
濡れた音があたりに響いていた。
「すっげぇ…やらしい音」  
ついそう口走ると、タケは頬を赤らめて俺を見て、恥ずかしそうに顔を逸らした。  
なにげない一言で、こんなにも反応するとは思ってなくて、つい愉しくなってくる。
「聞こえる? タケ…」
「やだっ…あっゃだよ、ツッチぃっ」
「タケの中、ぐちゅぐちゅ言ってる」
「っ…やだっ…てっ…ぁあっ」
「こーゆう事、言われると感じるんだ? ね。タケってM?」  
俺は、サドなんだろーなぁなんて、実感してみたりもする。  
タケは、違うと首を横に振っていた。
「違うんだ…? じゃあ、止めよっか」  
なにが『じゃあ』なのかさっぱりわけわかんねぇけど。  
それでも、またタケは首を横に振る。
「なにそれ。止めて欲しくないって?」
「ぁあっ…ぅんっ」  
俺は、そっと扇子を引き抜いて、タケの体を反転させる。  
うつ伏せ状態にさせて、腰だけ引き寄せて。  
四つんばいになったタケは、心配そうにそっと俺を振り返った。  
 
俺は、自分のモノをタケの入り口あたりに押し当てて、わざと入れずに留まる。  
タケは、欲しいのか、さりげに腰を俺へと摺り寄せていた。
「タケって、いやらしいな」
「っ…なんで…そんなこと…っ」
「いやらしくて、すっげぇかわいいから。どうして欲しい…?」
少し、迷ってから。
「…っ…入れて…」  
小さな声でそう言う姿に、倒れそうな位、興奮していた。  
もう一度また、押し入って。  
強引なくらいに、突き上げる。
「あぁっあっ…やぁっっ強ぃよぉっ…」
「強い…って…? 感じすぎる…?」  
体を支えるのが辛くなったのか、腕が折れ、腰だけが上がった体勢になる。
「やらしぃよ、タケ…。すっげぇ、かわいい」  
何度も何度も突き上げて、気が狂いそうだった。  
っつーか、もう狂ってんのかもしんねぇ。
「はぁっあっ…いいっ…っやぁっ…イきそぉっ…」  
タケの声が響く。  
もう虐める余裕なんてない。
「俺も…イくから…。な、タケ…イこ…?」  
ラストスパートをかけるように、激しく突き上げて、頂点へと達した欲望をタケの中へと吐き出していた。
「ぁあっやぁあっ…あぁああっ」  
タケもまた、俺と同時ぐらいに声をあげて、床へと熱い白濁色の液を放っていた。





「……ごめん…」  
服を正して、しばらく続いた沈黙に耐え切れず、かといってどうすればいいのかもわからず謝ってみる。  
タケはそれでも、なにも答えず、ただ、壁にもたれて座っていた。
「タケ、ごめんって…」
「ちゃんと聞いてるよ」  
だよな。  
聞いてても、無視したくなるよな、そりゃ。
 
しばらくして、タケは俺の顔を覗き込む。
「…タケ…?」
「ツッチー…。いきなりどうしちゃったわけ? もっと自然に俺ら仲良かったのに、最近、なんかぎこちなかったし」  
ぎこちなかった?  
俺、そんな態度取ってたんだ?  
そりゃ、彼女に嫉妬して。  
その気持ち隠して、普段接してたから、少しは違っただろう。
「…タケ…。どうしようもなく、タケが好きなんだ」  
だから、ぎこちなくもなる。
「俺も、ツッチーは好きだけど…でも…」
「タケに彼女が出来て、自分がタケのこと、友達以上に想ってるって気づいたんだ」  
タケは俺の言葉にしばらく考え込んでいるようだった。

「…俺…彼女が出来て、少し浮かれてて…。ツッチーはいつも傍にいて、それが当たり前すぎたから、よくわかんなかったかもしれないけど…。さっきみたいなことされても、嫌じゃないし…よかったし…」  
なにそれ。
「…タケ…前向きに受け止めていいわけ?」
「……もしもね。彼女とツッチーと、どっちか選べって言われたら…俺はツッチーを選ぶよ」  
そう言ってくれて、俺は、タケの体を引き寄せて抱きしめた。

「…タケ…。近すぎて、大事さとかマジでわかんなかったけど、ホント今、すっげぇたまんなく大切な存在だって確信してっから」  
タケは、俺の腕の中でそっと頷いてから、俺を見上げる。  
もう以心伝心。  
俺は、タケに求められるがままに、口を重ねた。

 

 
翌日。  
もちろんのごとく、隼人が愉しそうに俺の前へと姿を現す。
「どうよ、昨日は。デバガメしよーかと思ったけど、ちゃぁんとみんな誘って、退散したぜ?」
「あぁ。感謝してる」
「……告ったわけ?」
「っつーか、強行突破でしょ」
「さすが男だね。やっぱそうでないと」  
そう言って、俺の頭をバシっと叩いた。


「おはよー」  
そのタイミングで、タケが教室に顔を出す。  
なんとなく気まずくなりそうで怖かったんだけど、結構、いつも通りに挨拶してくれた。

「おはよー」  
俺と隼人が口々に挨拶を返して。  
ホント、まるで何事もなかったかのよう。
「……ツッチー…。昨日、したんだよな?」
「あぁ」  
した…よな…?  
そう思って、ついタケの姿を目で追う。  
ソレに気づいたのか、そんなはずはないだろうけど、振り返って。  
少し照れたような笑顔を俺に向けてから、また背を向けた。

「……初々しいカップルみてぇだな、お前ら」  
隼人にそう囃し立てられても、それすら嬉しかったりして。  
そう。  
確実に昨日、なにかあったんだよ。

「いーだろ」
「はいはい。まぁ、いい感じになってよかったって思ってるよ。教室空けたかいがあったっつーかさ」  
俺の背中を軽く押して、タケの元へ行けと示す。  
隼人って結局、いい奴だよな。  
俺は、そのままタケの方へと向かった。

「あ、ツッチー」
「タケ…。昨日の、怒ったりしてないよな」
「え、してないよぉ。っつーか……ありがと、ツッチー。なんか、すごく嬉しかった」  

そう笑って、傍にいてくれれば。  
この存在を無くしたくねぇって思う。
「じゃ、今日、遊ばねぇ?」
「えー、今日、彼女とデートなんだけどなぁ」
「なっ…」  
そうぼやく姿につい、表情が強張る。
「…なんて。違うよ。遊ぼ♪ …最近、ツッチー、元気なさそうだから、よかった」  
俺が、不機嫌なのも嫉妬してんのも。  
隠してたけど、全部、バレてんだよな、やっぱ。
「タケ……。サンキュ♪」
「どぉいたしまして♪」  
俺を見上げて、タケは笑顔でそう言った。